移住に至るまで【ecoコン】


移住に至るまで・・・3回目でございます。 

書き始めたものの、長いですね。  


さて、前回は、 リーマンショックなどを経て、 

お金というものの仕組みを考えるようになり。 

当時の会社の代表が国会議員になり、 

僕は本業の傍ら、社会起業塾で仲間たちと 

間伐しながら合コンしようという 

「ecoコン」をプロジェクトとして始めたところまで。 


そろそろ、移住の話が近づいてきました。 

いよいよ移住のきっかけでもある、 

「ecoコン」が始まります。 

最初からネットでの集客でしたが、 

ecoコン発案者、兼仕掛け人がうまくやりまして、 

それはそれは人が集まりました。  


そもそも、間伐というものですが、 

これは戦前、戦中、極度に木材をエネルギーとしたため、 

日本の多くの山ははげ山となりました。 

その後、戦後復興のため、建築材として使用される、 

まっすぐに伸びるスギやヒノキ、マツといった針葉樹が 

全国各地でたくさん植えられることになります。 

戦後の拡大造林と言ったものです。  


スギやヒノキは一定のエリアに数千本植えて、 

間引いて、間引いて、数百本まで減らし、 

良い木材として育てるわけですが、 

時代が進み、安い外国産の木材が輸入され始めると、 

国内林業は一気に衰退。 

林業の衰退とともに、植えて植えっぱなしの放置林が増え始めてしまったのです。 

放置林が増えると山は過密になった木に養分を取られてしまい、 

また、獣たちの餌となる、低層木の広葉樹が全く生えなくなってしまいます。  


そこで、間伐のボランティアというものが出始めます。 

その間伐のボランティアを、男女見知らぬ者たちでやったら… 

というのがecoコンでした。 


新宿からバスに乗り1時間半、 

日常から非日常へ変わるには十分な時間です。 

僕は作業現場リーダーと、バスの中の司会担当でした。  


「今日、皆さんは知り合いはいないですよね? 

ならば、普段の職業、環境、言わなくていいです。 

偽ったって構いません。皆、普段のお互いを知らないんだから、 

今日だけ、本来ありたい姿になったって良いですよね??」 

そんな風に毎回やっておりました。 


山梨へ着きますと、まず行くのは 

甲州市塩山にあるNPO法人談話室コロボックル。 

ここで、まずコーヒーと、自然の空気を味わいます。 

何より、都会と違って空気がおいしいんです。 

その中で飲むコーヒー、最高です。  


その後、縁結び寺でもある、甲州市にある 放光寺というお寺にお参りに行きます。 

ちなみに、このお寺の縁結び結構すごいんです(笑) 


その後、現場となる山の下にある釣り堀にて昼食 

どんどん、気分は盛り上がっていきます。 


そこから作業現場、ecoコンメイン会場まで、しばし歩きます。 

途中、富士山がきれいに見えるポイントもあります。 


ここまで来ると、もう完全なる非日常です。  

山の中、空気はもっと澄んでいます。 

いよいよです。 


作業の道具となるノコギリやチェーンソーの使い方をレクチャーします。 

普段、触ったことのない道具、刃物、それらを手にします。 

もちろん、斜面を歩いたりしますので、 男性が女性をサポートし、

さらにドキドキが生まれます。 


間伐は基本的にノコギリでやりました。 

しかし、数十メートルに及ぶスギヒノキ、 

倒れるときの音は聞いたことのない、 

メキメキメキ…ギリギリ… バサバサバサバサ… ドーーーーン 

木も生きていたんだということを感じる音です。 


参加者たちはその光景に圧巻されます。 

数本、ノコギリで木を倒し、 

最後に僕がチェーンソーでデモンストレーション 

チェーンソーのエンジン音と木の倒れる音、 

それはそれは凄いものでした。 


現場が終わり、下山する頃、 

参加者たち皆、良い顔をしておりました。 


そこから、近場の温泉、 

ほったらかしの湯へ行きます。 

温泉で汗を流し、その後はディナーです。 


先のコロボックルに戻り、 

地元の野菜、地元のワイントン、地元のワインでBBQです。 

辺りはうす暗くなっております。  

一日を振り返り、ワインでほろ酔い、 

盛り上がらないわけがありません。 


新宿に帰るころには終電間近。 

非日常から日常へ… 


そんなことを僕は1年以上繰り返しました。  


ちなみに、僕の家内は、何を隠そう、 

ecoコンの参加者でした。 

ecoコンで結婚まで至ったのは僕を含め3組おりました。 


NHKやフジテレビの取材もありました。 


こんな日常と非日常を繰り返していたわけですから、 

僕の頭の中はあべこべです。 


しばらくすると、都会に行き、山梨へ帰る。 

そんな感覚に陥っておりました… 



あぁ…また、長くなってしまった。 

ということで、移住に至るまで、

あと、もう一回位でしょうか… 僕もわかりません。  


ecoコン作業現場にて

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