当社のサルモネラ菌対策等に関して
先月8月19日に、生活クラブ連合会が扱っていた、株式会社ノースペット社が製造する、
鶏のササミ肉を加工した「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」から、サルモネラ菌や大腸菌群が検出。
計68匹の犬と猫に症状が出て14匹の犬が死亡するという事故が報告されました。
報道上、犬14匹が死亡とのことでございますが、
私たちの様に、わんにゃんと共に生活をする者としては、
決して『一匹』などで表せるものではなく、
かけがえのない家族の一員が死亡してしまう事であり、
大変痛ましく、心を痛める事件であるとともに、
当社も製造者として、本件を重く受け止めなければと考える次第にございます。
サルモネラ菌は本件の様に、鶏肉における保菌率が20~30%と高いものではございますが、
その他、卵とその加工品、食肉(特に内臓類)の生食、スッポンなどが原因となり、
鶏・豚・牛等の動物の腸管や河川・下水道等の自然界に広く生息する細菌でございます。
また、調理する人や調理器具からサルモネラが他の食品についたことが原因により、
各種食品(珍味類等)が原因食になるものでもございます。
そこで、当方と致しましても、本件を受け、サルモネラ菌等の検査を実施いたしました。
しかしながら、本来であれば、おやつ全種、全頭検査を実施するのが
皆様の安心につながるかとは存じますが、
大変、お恥ずかしながら、全ての検査を実施するとなりますと、
多額の検査費用が掛かるものでございます。
そこで、内臓の一部であり、もっとも腸管に近いレバージャーキーの検査を実施いたしました。
検査内容は以下の写真の通りでございますが、
大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌は陰性であり、
細菌数も400と、ヒトの食用基準値、細菌数100,000を大幅に下回るものでございました。
カンピロバクターに関しては、乾燥に弱いという事もあり、保健所の方のアドバイスにより、
黄色ブドウ球菌の検査に変更しております。
また、当社と致しましては、常日頃、最善の注意を払ってはおりますが、
下記の徹底を一層、強化致します。
【屠体(使用原料の鹿)に関して】
・腸管類は使用しません(グリーントライプなど含む)
※気管(さくさくホース)は呼吸器官のため除きます
※グリーントライプは菌の状況など、当方が理解、納得するまで販売することはありません。
また、飼い主様判断のウェイトが重くなる部位は商品化致しません。
・腸管類が傷んだ屠体は使用いたしません
・異臭のする屠体は使用しません
・信頼できる捕獲者のみの屠体を使用します
・闇雲に仕入れ先を増やすことは致しません
・シカ以外の使用は致しません
【工場・設備に関して】
・使用器具の洗浄、殺菌を徹底致します
・腸管類内容物の飛散を防止します
・工場内の清潔を徹底致します
【スタッフに関して】
・石鹸、アルコールでの手洗い実施の徹底をします
・本事件を各々理解し衛生管理に対する意識の向上を図ります
記載漏れがあるかもしれませんが、上記、衛生管理を徹底致します。
また、絶対にあってはならない事ですが、
万が一に備え、当社では 三井住友海上における
『業務災害補償保険』『賠償責任保険』に加入しております。
当社と致しましても、万が一が発生しないよう、衛生管理等の徹底を致しておりますが、
当社商品に関し、不備がございましたら、直ぐに当社までご連絡ください。
メール: info@satoyamastyle.com
電話:0553-37-1927
さいごに、本件で家族を失われた飼い主様の心中をお察しするとともに、
亡くなられたご家族のご冥福をお祈りいたします。
SatoYama Style合同会社
代表 樋山太一
※検査項目における基準値
※山梨県ジビエ認証制度実施要項より抜粋
・一般細菌数 100,000未満
・大腸菌群数 1,000未満
・病原性大腸菌 陰性
・サルモネラ属菌 陰性
・カンピロバクター 陰性
※下記検査内容は保健所の方の指導により、上記と内容が若干異なります
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