御眷属拝借(ごけんぞくはいしゃく)


先日、捕獲したシカが、なかなかきつかった… 

と、ブログに書きましたが、やっぱりきつかった。 

その日から、数日、 

当社のチーフ、我が家のトイプーさくらの様子がおかしい。 

明らかに、僕におびえていました。 

もちろん、さくらに何をした訳ではありません。 


シカを捕獲し、解体を終え、 

家に帰るとどうも様子がおかしい。 

ひょっとして… 

のっかられている…かも。 


正直なところ、僕は凄く強いわけではありませんが、 

少々、人より第六感がある方でございます。  


これまでの人生において、シカに限らず、 

連れてきたな~ということが幾度かありました。 


にもかかわらず、この様な仕事をしているわけですから、 

神仏への信仰は、必然的に厚くなっていくわけでございます。 


鳥獣供養はもちろん、 


鹿を食べることが許されるという 

長野県諏訪大社の『鹿食の免』 


お犬様(オオカミ)を御神札として一年間拝借する 

埼玉県秩父三峯神社の『御眷属拝借(ごけんぞくはいしゃく)』 


この3つは一年間に欠かせません。  


しかし、忙しさを言い訳に、 

御眷属拝借はなかなか行けておりませんでした。 


この御眷属拝借 

三峯神社のお犬様、 

すなわち、神のお使いオオカミを一年間お借りするというご祈祷でございますが、 

あ、助けられたな。 

とはっきりと思ったことが過去二回。 


一度はクマに襲われかけ、

瞬時にギリギリでクマが突っ込んでくるのをかわせた時。  


もう一度はシカに角で、僕の腹めがけて攻撃をされたとき、 

とっさに手が出たのですが、手をポンと触られた感覚があり、 

腹めがけてきた角を手で押さえることが出来た時。 


それ以外にも、日々、シカの動物霊達を祓ってくれているなぁと思っておりましたが、 

それが、先日の時にはない。 


あ、ご無沙汰しちゃっているから三峯さんに呼ばれているな。 

そう思い、一昨日行って参りました。 


奥宮へ約1時間の山道を登りお参りをし、 

本殿横の温泉で汗を流し、 

その後、拝殿で御眷属拝借のご祈祷をして頂く。 


ご祈祷後、 

あ、抜けたなぁ~ そう感じて帰宅しますと、 

さくらの様子がだいぶ元に戻り、 

今日には、もう、すっかりいつも通りです。  


生き物の命を奪うということは決して美化されるべきものではありません。 

命を奪う前に、最期の声を聴くとは言ったものの、 

最期の声は、怒り、恨み、後悔、様々です。  


鹿を殺すことですら、このような事がございます。 

生き物の命を奪うというのはこういう事です。 


余談ですが… 

まして、人が人を殺す戦争なんぞは、 

どう話したって、美化すべきものではありません。 


僕らの様におっさん世代に片足突っ込んでいる戦争に行くことのない世代、 

政治家などの戦争に行くことのない職業、 

まして、生き物の命を奪ったことがないような人間が、 

殺し合いの戦争を語るなんぞ、ダサいとしか言いようがありません。  


戦争で犠牲にならない世代、職業は、 

如何に戦争を避けるかに徹することが責任だと思います。  


自ら戦わぬ人間は、殺し合いの戦争を軽々しく語るな!! 

と、思います。 話がそれましたが…

0コメント

  • 1000 / 1000